2016年7月16日土曜日

統計検定2級を独学で2ヶ月くらい勉強して合格した話

そなぬです。統計のお勉強をしています。学部時代に統計のまともな教育をうけてこなかったので,数値を見て何かを比較できるという,理系なら出来て当然ことができない,ダメ人間になってしまっていました。そこで,統計のお勉強をしようとある日(4月ごろに)思い立って,統計の勉強を始めることにしました。


まともな教育を受けていないと,何もわかっていない,このようなダメ人間になってしまいかねません。

でも,何も目標がなくてはやる気が起きない…
ですが,統計検定というものがあることを知りました。

統計検定とは
「統計検定」とは、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験です。
データに基づいて客観的に判断し、科学的に問題を解決する能力は、仕事や研究をするための21世紀型スキルとして国際社会で広く認められています。
日本統計学会は、中高生・大学生・職業人を対象に、各レベルに応じて体系的に国際通用性のある統計活用能力評価システムを研究開発し、統計検定として資格認定します。
統計検定

統計検定ですが,実施されるのは年に2回(6月と11月)だけです。
当初の目標として,2ヶ月の勉強で,この統計検定2級に合格することを目標として勉強を始めました。

2級に決めたのは,3級は何も勉強しなくても受かりそうな簡単な問題だったからです…


勉強編


まず,統計検定を受けるために統計検定3級の範囲の教科書を読みました。


日本統計学会公式認定統計検定3級対応 データの分析日本統計学会編/定価:本体2,200円+税/東京図書刊ISBN:ISBN978-4-489-02132-9 C3040

主にこの本で,2級への基礎的な範囲を学びました。2日間でこの本の内容を把握しました。


次に学んだのが無料のWeb教材である「ハンバーガー統計学」「アイスクリーム統計学」です。
このサイトはハンバーガーショップやアイスクリームショップを例に用いて,統計検定2級の頻出範囲でありながら,最も苦労する(?)であろう,「検定」や「信頼区間」や「回帰」といった内容を身に付けることができます。

これは統計に限らないのですが,何かツールを使うときに,もちろん,そのツールの理論を理解することは大切ですが,それを使って「何ができるか」「何ができないか」を意識することがとても大切だと考えています。ハンバーガー統計学とアイスクリーム統計学では「何ができるか」というアウトプットに重点が置かれているので楽しく勉強することができました。


その後は,アマゾンのレビューでは賛否両論ある2級の教科書の勉強です。


日本統計学会公式認定統計検定2級対応 統計学基礎
日本統計学会編/定価:本体2,200円+税/東京図書刊
ISBN:ISBN978-4-489-02227-2 C3040

しかし,この教科書本当にわかりにくいです。2週間近くかけて,丁寧に読みましたが,それでもほとんど理解できませんでした。ぶっちゃけ完璧に理解しなくてもある程度2級の問題解くことはできますが


残りの時間はほとんど過去問を解くことに集中しました。


日本統計学会公式認定 統計検定2級 公式問題集 2013〜2015年

もちろんいきなりできるわけではないと思います。わからないところを,解説と教科書とGoogle検索を併用しながら,過去問を解いていきます。新しくなるにつれて,問題の内容は多岐にわたって,難しくなってきます。ですので,古い方から解いていくのがオススメです。
過去問は3週し,過去問で出た問題は完璧に解けるようにしました。

合間合間で,公式の教科書の理解できなかったことも少しずつ理解できるようになっていくと思います。わかりにくい部分は,高校数学の美しい物語で補完しました。

途中で確率の問題がわからないということで,公務員試験用の問題集をやったり,高校の時の問題集を取り出して取り組みました。

勉強の合計時間はとても短かったような気がします。


統計検定を受けてみて

試験の会場ではかなり空席があったので驚きました。

実際の試験は過去問に比べてかなり難しかったように感じました。
問題はマークシートなので運に助けられたこともあり,無事に合格することができました。




まとめ

独学でも2ヶ月そこそこ勉強すれば統計検定2級に合格することができました。
「統計検定に受かる」ことを目的にして勉強することはあまり良いこととは思わないですが,その過程で得られた統計学的な知見は今後の仕事で非常に役立つものとなると思います。みなさんも,統計の勉強してみませんか?

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